申し込みブラックって何?
ブラックリストとは、返済の延滞や保証会社による代位弁済の実行、債務整理など債権者である金融機関と債務者であるローン利用者との間に特定の金融事故が発生した場合、その情報が信用情報機関に登録された状態のことを言います。
しかし、信用情報機関に事故情報と登録されていないにも関わらず、ブラックリストのように審査に通りにくくなってしまうことがあります。
それが「申し込みブラック」という状態です。
申し込みブラックとは、複数の金融機関に対して短期間のうちにローンの申し込みを行っている状態のことです。
ローンの申し込み状況も信用情報機関に登録されるため、審査の際にはいつ、どの業者にお金を借りる申し込みを行ったかが知られてしまいます。
では、なぜこの状態になると審査に通りにくくなってしまうのでしょうか。
もしあなたにお金を貸して欲しいと言って来た相手が、この3日間で他に4人に対して借金の申し入れをしてきたと知ったら、この人は相当お金に困っているのだろうなと思うでしょう。
と同時に、そんなにお金に困っている人だから、貸したら返ってこないかも知れないとも考えるでしょう。
さらに他の4人が借金を断っていたとしたら、その相手に何かしら問題があるのだろうと判断して、あなたも借金を断るでしょう。
これが申し込みブラックが審査に通りにくくなる理由です。
申し込みブラックになる条件は?
申し込みブラックは通常のブラックリストと異なり、明確な条件はありません。
どこから申し込みブラックとするか、基準は金融機関ごとに異なります。
一般的には、1ヶ月に3社以上にお金を借りる申し込みをしていると申し込みブラックと判断されるようです。
ローン申し込みの記録は半年間消去されないため、1度申し込みブラックになってしまったら半年間はお金を借りるのは難しいでしょう。
申し込みブラックになるのを回避するためには、1月の間に申し込みをするのは2社までにとどめ、1つの業者で審査結果が出てから次の業者にお金を借りる申し込みをするようにしましょう。
そもそもなぜお金が必要なのか
短期間に複数の金融機関に借入の申込みをする状況というのは、かなり異常な状態です。
その様な状態に陥っているなら、自分のお金の使い方や収支などを見つめなおして、おかしなお金の使い方をしていないかを良く考える必要があります。
金融機関が「申し込みブラック」という特殊な借入規制をしているのには、それが異常な申込み方法だからです。
急ぎで、それも多くのお金を必要としていなければ、短い期間に多くの金融機関に借入の申し出をするなんてことはあり得ません。
申し込みブラックに該当してしまうような借入方法は、異常という事を自覚し、もし借金の返済のためにその様なことをするのなら、借金を増やすような行為をするのではなく、債務整理で借金を減らすことを考えるべきです。