住宅ローンの基礎知識
住宅ローンとは、土地の取得や住宅の新築・改築などの目的のために、土地や住宅を担保にして銀行などからお金を借りるローンです。
住宅ローンは「公的住宅ローン」と「民間住宅ローン」に分けられます。
かつては公的住宅ローンの代表である「住宅金融公庫融資」を利用する人が多かったのですが、平成19年に廃止となり、民間住宅ローンを利用してお金を借りる人が増えてきました。
今でも、自治体の融資や財形融資などの公的住宅ローンは残っていますが、銀行などが超低金利ローンの取り扱いを始めたこともあり、多くの人が民間の住宅ローンを利用しているのが現状です。
また、旧住宅金融公庫と民間の銀行が提携し、「フラット35」という長期固定金利型の住宅ローンも登場していて、住宅ローンの選択肢が増えています。
住宅ローンは他のローンに比べて返済期間がとても長くなります。
そのため、金利が0.1%の差でも、最終的に支払う金額が大きく変わってきますので、金利を優先して資金計画を立てると良いでしょう。
返済方法
住宅ローンでお金を借りる前に、返済方法についてしっかりと勉強しておきましょう。
住宅ローンの返済方法には、「元金均等返済」と「元利均等返済」の2つの方法があります。
民間住宅ローンでは元利均等返済が多く、フラット35や財形融資ではお金を借りる時にどちらかの返済方法を選ぶようになっています。
元利均等返済とは、返済額(元金と利息)が一定額で返済計画が立てやすいといったメリットがあります。
しかし、同じ返済期間の場合、元金均等返済に比べて総返済額が多くなるというデメリットがあります。
元金均等返済は、元金のみが均等払いとなり、利息は借入金の残高に応じて計算される返済方法です。
残高の多い返済当初は返済総額が大きくなりますが、元金の減少が早いため総返済額は元利均等返済よりも少なくなるというメリットがあります。
どちらかを選ぶ必要がある時には、住宅ローンのシミュレーションを利用して総支払額や返済期間を比較して選ぶようにしましょう。